アートメイクのダウンタイムは5~7日程度といわれております。
その間の過ごし方に関して、最近ネットでは、様々な情報が拡散しており、困惑される方もいると思われます。
そこで、当院が考える、正しいダウンタイムのケアについての情報をお知らせ致します。
大きな相違点は一つ、施術患部を施術後1週間程度、湿潤状態を保つように過ごすか、乾燥させるように過ごすかが異なります。
最近、見られ始めた “ 乾燥させる ” ことのメリットとして、ネットで掲載されていることは2つ
・濡れると色素が流れ出てしまう可能性があるので、それを避ける。
・患部を濡らすことは、感染の危険性があるので、それを避ける。
“ 乾燥させる” ことでデメリットになる、ネットでは掲載されていない事実
・患部を乾燥させると、かさぶた状になりやすく、かさぶたが剥けてしまうと、色素ごと全部取れてしまう可能性が高い。
私どもの基本的な考えは、アートメイク施術部位は感染を防ぐためには、“ 清潔に保つこと ”が重要です。
ですので、ある程度の水洗いは必要と考えます。
もちろん、ゴシゴシ洗うことはしませんし、水洗い後は、軟膏を塗布していただき、乾燥を防ぎ、色素の定着を促します。
洗わないこと、濡らさないことで、色素の流出や感染を防ぐという考えとは異なり、施術患部には、適度の湿潤が不可欠で、かさぶたを作らないことが重要だと考えているのです。
そこで、当院では、
・洗顔は必要
患部を乾燥させることが感染させないとは反対に、清潔に保つために、適宜水洗いを含め、洗顔を推奨しております。
・基礎化粧品もOK
基礎化粧品ケアもしていただいて問題ありません。ただし、ビタミンA、ピーリング剤使用の化粧品は、施術部位へのご使用を最低2週間お控え頂いております。
・軟膏も必要
患部をかさぶた状にさせないために、軟膏をお渡しし、随時塗布するように指導し、このことも感染を抑えることにつながります。
・色素の選定
色素が流れ出るという現象は、生体の代謝によってある程度は避けられないリスクと考え、そのことを踏まえて、適切な深さに適切な色素量及び色の選定をし、施術しております。
傷口の湿潤療法(乾燥させず傷を修復させる方法)を行うことで傷の治りが良く色の定着も良くなります。
またしっかりケアしている方は、
・美容アートメイクの眉・アイライン・リップ
・医療補助として、抗がん剤投与中におこる副作用による脱毛アートメイク眉・アイライン
・乳がんオペ再建後の乳輪乳頭カモフラージュ
・各種傷跡、白斑症のカモフラージュ
・頭皮スカルプ(SMP)
・正しい施術、知識普及のための継続的学会発表
上記内容は、すべての部位に同じことが言えます。
アイライン施術後につきましては、軟膏(クラビット眼軟膏)を購入頂き3日朝晩塗布→冷やして頂くことで腫れや赤みがおさえられます。
施術当日よりも翌日の方が腫れる方が多いです。お仕事でも朝お出かけ前に軟膏塗布し冷やして頂くことでかなり目立たなくなります。
リップにつきましても、眉などの部位よりもより湿潤療法をお勧めしております。乾燥すると唇が切れて痛みが出る場合があります。
そのため、乾燥しないようにこまめに保湿です。マスクを日常的に行っている現状ですと保湿後にラップなどで覆っていただきマスクすることで擦れずにお過ごしいただけます。
リップのケアも他部位と同様、きれいに洗って頂き保湿をお願いしております。
●眉 5~7日
●アイライン 5日程度
●リップ 5日程度
※上記日程で見た目にもわからない程度まで落ち着きます。
色の定着には、初めに選んでいただく色や肌の状態により異なります。
しっかり残したい場合は、濃いめの色を選んでいただくことをお勧めしております。
代謝の上がることは不可。サウナ・岩盤浴・プールは、1週間避けてください。
レーザー施術を受ける場合は、アートメイク部分に当たらないよう細心の注意が必要です。
必ずレーザー施術を受けるクリニックへ事前に申し出てください。
MRI検査については、当院で使用しているアートメイク色素の安全性についての論文が出ております色素のみを使用しております。
ご不安な方は、検査前に安全性の論文コピーをお渡ししております。
アートメイク施術について検査の有無があった場合は、検査技師・主治医へ論文コピーをお渡しすることで検査を皆様無事受けられております。
(MRI検査を受けられるなどの判断は当院では出来かねます。必ず主治医にご相談してください。)
過度な日焼けも1か月は避けてください。
紫外線に当たることで変色・定着が悪いなどがございますのでアートメイク施術後綺麗な状態で保ちたい場合は、日焼け止めを必ず塗ることをお願いしております。
女性医療クリニックLUNAネクストステージ内
LUNAメディカルビュティーラボ
2022.12.6